こんにちは、ミナキです!
これから登山を始められる方、登山初心者の方で「雨天時の登山って何が必要なの?レインウェアだけではダメ?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回はそんな悩みや疑問をお持ちの方に、雨天時に必要な道具について解説します。
レインウェアだけでは不十分な理由
レインウェアは雨天時に絶対に必要な装備ですが、それだけでは雨対策は不十分です。レインウェアだけでは不十分な理由について解説します。
全身を守りきれない
レインウェアは上半身と下半身、頭と顔を雨から守ることができます。しかし、手や足、ザックはレインウェアだけではカバーできません。
そのため手や足、ザックを守るための道具が必要になります。
雨に打たれ続けると体が機能しなくなる
雨に打たれ続けると手はかじかみ、足は思うように力が入らなくなります。そうなると二次的な事故が起きやすくなります。
手がかじかむと物を掴む、物を押す動作が難しくなります。登山は様々な動作を行うため、動作が制限されると怪我や事故の可能性が高まります。
雨天時に必要な6つの道具
レインウェア
レインウェアは絶対に必要な道具です。登山におけるレインウェアは防水性、防風性、透湿性の3つの性能が求められます。
各社様々なレインウェアを発売しており、モンベルは9種類ものラインナップがあります。違いとしては防水性、防風性、透湿性に加えて軽量性、コンパクト性、耐久性、価格の違いがあります。
本格的な登山、歩行時間の長い登山をされるのであれば、性能の高いレインウェアがおすすめです。
安価でお求めしやすいレインウェアもあるのですが、性能に限界があります。短時間の登山、晴れの日しか行かないという方にはおすすめです。
レイングローブ
レイングローブとは防水性のあるグローブのことです。登山は「掴む」「支える」「押す」など手を使った動作を頻繁にします。そのため手の本来の動きを維持しなければなりません。
雨に濡れかじかんでしまっては怪我につながります。
レイングローブは非常に薄いグローブであり、保温性はありません。寒い時期に雨登山をされるのであれば、レイングローブの下に保温性のあるグローブを付けて2重にした方が良いです。
また防水性と防滴性の違いがあります。防水性は「完全に水を防ぐ性能」であり、生地と生地の縫い目まで防水処理が施されています。しかし、防滴性は縫い目まで防水処理がされておらず、そこから水が浸入する可能性があります。
防水性のレイングローブは若干価格が高いですが、安全を優先すべきなのでおすすめです。
スパッツ(ゲーター)
スパッツとは足元から侵入する雨や泥、砂を防ぐための道具です。
レインウェアを着ていれば雨は侵入してこないと思われがちですが、それは間違いです。雨天時にスパッツを着用する主な理由は3つです。
✓レインウェアをから落ちた水滴が浸入する
✓強風時は下から直接雨が浸入する
✓狭い登山道横の草に触れ侵入する
晴天時にも使い道があり、泥からズボンを守る、小石を靴に侵入させないなどが挙げられます。
軽量かつコンパクトに収納でき、多用途に使えるため便利な道具です。
登山靴(防水)
登山靴はレインウェアと同様に防水性、防風性、透湿性の性能が求められます。
それに加えスリップを防ぐための防滑性も必要です。
登山道は雨が降ることで非常に滑りやすくなります。スニーカーのような平らなソールでは滑ってしまいます。独自の防滑システムを採用している登山靴がおすすめです。
ザックカバー
ザックカバーはザックを濡らさないための物です。最近のザックだとザックカバーもセットになって販売されていることが多いので、その場合は別途購入しないよう注意しましょう。
ザックカバーのデメリットとして、完全防水ではないことが挙げられます。
ザックカバーは背面が覆えないため、そこから雨が浸入してしまいます。そのためザックカバーだけに頼るのではなく、荷物それぞれも雨対策をしなければなりません。次の見出しで解説します。
防水のスタッフバック
スタッフバックとは巾着袋のことで、荷物の仕分けに使います。
防水のスタッフバックの使い道としては
✓荷物を雨から守る
✓濡れた荷物を他の荷物に干渉させない
この2つが挙げられます。
ザックカバーを付けたとしてもザックの中に雨が浸入する可能性はあります。そのため防水のスタッフバックを使い荷物を雨から守ります。
また、濡れた荷物によって他の荷物を濡らさない目的もあります。使用したレインウェアは必ず濡れています。それをそのままザックに入れては他の荷物まで濡れてしまいます。
濡れてしまっては機能しなくなる道具もあるので、防水のスタッフバックを必ず使用しましょう。
あると便利な2つの道具
以上、雨天時に必要な6つの道具について解説しました。雨天時になくてはならない道具なので、必ず揃えましょう。
その6つの道具に加え、あると便利な道具を4つ紹介します。辛い雨登山を快適にしてくれる道具です。
保温ボトル
雨登山はとても寒く、温かい飲み物が飲みたくなります。
保温ボトルがあるとすぐに飲めるのですが、一般的な保温ボトルの場合、長時間歩く登山だとぬるくなることが多々あります。
しかし、登山メーカーの保温ボトルは違います。保温性に優れており、95℃の熱湯を6時間放置しても、80℃以上を保ちます。(環境によって数値は異なります)
有名な商品だと
✓THERMOSの山専ボトル
✓montbellのアルパインサーモボトル
が挙げられます。山専ボトルは保温性が優れていて、アルパインサーモボトルはコスパが優れています。
折り畳み傘
折り畳み傘はレインウェアのデメリットを補う道具です。レインウェアのデメリットとして、着脱に時間がかかる、蒸れる、視界が悪いなどが挙げられます。
それに対して折り畳み傘は
✓取り出しが容易
✓蒸れない、視界が広い
という、レインウェアのデメリットを補うメリットがあります。強風が吹いていり、狭い登山道では使用できないのですが、シチュエーションによっては雨登山を快適にしてくれる道具です。
登山用品店でも販売されており、一般的な折り畳み傘と比べ軽量性、コンパクト性、耐久性に優れています。100gを下回るものもあるので、大きな負担にはなりません。
雨登山を快適に楽しみたい方におすすめです。
雨天時に使用した道具はメンテナンスすべき理由
登山道具は「丈夫だから、繊細だから」といった理由でメンテナンスをしない人がいます。
それは大きな間違いで、特に雨天時に使用した道具はメンテナンスしないと道具に大きなダメージを与えてしまいます。
雨天時に使用した道具をメンテナンスすべき理由について解説します。
性能が最大限発揮される
レインウェアや登山靴は透湿性が重要だと前述しました。透湿性とは汗を放出する性能のことで、汗を放出し体をドライに保つことが目的です。生地に微細な穴を作り、そこから汗を放出しています。
メンテナンスをしないと
生地表面に汚れが溜まる→微細な穴が塞がる→透湿できなくなる
このような現象が起きます。つまり低体温症になる可能性が高まります。メンテナンスをすることによって低減されるリスクもあるため、メンテナンスはしなければなりません。
長持ちする
「メンテナンスをすると長持ちする」これは登山道具に限った話ではありません。登山で使用した道具はメンテナンスの有無によって寿命が大きく変わります。
雨登山で使用した道具は湿気を多く含んでいます。湿気を放置すると生地の劣化やカビの原因になるためメンテナンスと乾燥をしっかり行いましょう。
今回の記事は
- レインウェアだけでは不十分な理由
- 雨天時に必要な6つの道具
- あると便利な4つの道具
- 雨天時に使用した道具はメンテナンスすべき理由
について解説しました。雨登山を楽しみたい方の参考になれば幸いです。
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